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未来研通信

第79回

2018.7.11

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MAEDA

ついに最終回!そして、新たな時代へ!!

どうも、前田です。
ついに湾岸マキシの未来研通信も最終回になりました。

先日の日本最速王座決定戦2018のラストでも発表しましたが、前田もついに湾岸マキシから離れる事になりました。
次回作である「湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE6」に関しても、最初の「多人数分身対戦を作ろう」という方針を決めた以降は全く関わらず
次の時代のメンバー達が試行錯誤しながら作り上げて行くのを見守るだけでした。
自分が、先代プロデューサー「小林」から引き継いだ時も、何もアドバイスなかったですからね。
戦果も責任も全て背負っていくのが、ゲーム開発のプロデューサーですし、ディレクター。
この後、彼らがどんな湾岸マキシを作っていくのか?それを皆さん楽しみにして行ってもらえればと思います。

なので、
今後、前田に仕様要望を言われても答えられないので
ご要望は「屋片(やかた)」までお願いいたします。

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さて、
折角の最終回でもありますので、今までの開発振り返りなど。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE】

通称「マキシ1」ですね。
開発開始が2003年、当時の写真を見ると若い!!
「自動車が好き」という条件でメンバー招集されて作り上げた記念すべき1作目。
チューニングカードも磁気ロイコカードで、しかも横向きです。
この印刷でストーリー進行が一目瞭然!しかも無敗は○、負けると一気に●に変わるという仕様も斬新なアイデアでした。
今のプレイヤーの皆さんが見たら「コースがこれしか無いの!?」って思いますよ、C1と新環状しかないです。今のボリュームは14年の積み重ねですから、年月ってホント凄いです。
川崎駅前のロケテストでお客様が閉店間際までプレイしてくれたのは本当にうれしかったですね。でも、あまりの情熱でゲーム仕様をほぼ数日で終了されてしまい「さぁ、どうする!?」と慌てる事になったりして・・・。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 2】

通称「マキシ2」。
当時の「小林P」がリアルに走っていたホームコース「箱根」を職権乱用・強権発動で突っ込んだ作品です。
ストーリーモードが今の「●●編」の形になったのもココからで、このお話を作るのが本当に大変でした、セリフを決めて、走る場所を決めて、バトルのかけ引きを調整して、演出を追加して・・・さらにプレイをしては難易度調整をする・・・。詰めれば詰めるほど良くなっていく・・・まさに冨永のセッティング。恐怖の無限地獄。
マキシ2といえば、今の湾岸マキシを支えている4人乱入対戦が追加になりました。プロジェクト内のおやつ買い出し役や、社用車運転手を決める戦いにも大活躍の良い仕様です。ちなみにVRZONEですっかりお馴染みの「コヤ所長」こと「小山(無印P)」が参戦すると、基本ラフプレイのオンパレードで、曲がる気ないのでコーナーでインにぶっこんできます。マナーを教えていただきたい・・・。
ここでついに前田のごり押しで「スバル:アルシオーネSVX」が登場します。
いやー、これは今見てもカッコイイですよ。自動車文化遺産です。
モデル監修をSVX実車開発チームが見てくれたのもいい思い出です。実車取材は三鷹のスバル(当時の富士重工業)まで出向いて社員のオーナーの方に撮影させてもらいました。
まさに「趣味=仕事」という役得の部分ですね。
そういえば、マキシ2にはストーリー無敗815馬力という黒歴史もありました・・・。とにかく、マキシ1、2は今よりもストイックなゲーム設定だったんですよね。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 3】

通称「マキシ3」「湾岸3」。
開発チームに「やられ分身:テツオR」でお馴染みの「テツオ」が参加しました。
ここで分身対戦が遂に実装される訳ですが、これを作っている最中も大変でしたね。某S社の「頭●字D」がリアルタイムオンライン対戦をやって来るんじゃないか?という時期でしたので、俺達はどうするんだ?と散々悩んでました。
プレイしている皆さんは「リアルタイムオンライン対戦」「分身対戦」の長所短所も体感してわかってくれていると思いますので、それが自分達の「分身を選んだ答え」です。
今でこそ大会、店舗イベントと湾岸マキシでは当たり前になっていますが、右上の写真が初めての開発者イベントです。当時の「ナムコランド阿佐ヶ谷店」。この時の店長「阿部」が時間を超えて「リアルドライブ」を一緒に開発する事になるなんて夢にも思いませんでした。
謎の柔道着「ナガマツ」なんて居ましたね。「オス!」しか言わないキャラでした。

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ちなみに、「リアルドライブ」はこんな感じのドライブシミュレーターでした。
シートも可動式でクラッチも付いています。
なんと『東京モーターショー』にまで出展して2時間待ちになるほどの人気機種でした。
あと
写真にもありますが、なんせ時間さえあれば車で取材という名目で箱根の峠道を走っていましたね。車が好きじゃないと務まらない仕事です。取材が息抜きですからね本当。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 3DX】

通称「サンデラ」。
ココから「小林P」が離脱し、「前田」のプロデューサー時代が始まります。
「4」になるかと思いきや、まさかの「デラックス」!
この時のネーミング対案が実は「プラス」だったんですよね。結局どっちも使う事になろうとは思ってもなかったですが。
この頃になると若き狼ジェニーこと「山本」が加入します。
この男の未来研通信も独特で気が付いたら連載サスペンス劇場みたいになっていました・・・。
海外のイベントを精力的に行う様になったのもこの辺りからですね、香港のプレイヤーの乱入対戦の熱気は本当に凄かったですね、勝利への執着の凄さ、チームの結束は当時から強かったです。でも、いい勝負だったりすると握手してきたりと、敵意だけでは無いんですよ。そういう国や地域違いからのプレイスタイルの違い、文化の違いを体感して回った時期でした。
前田は本来海外旅行とか興味無い感じだったので、まさかパスポートがスタンプだらけになる日がやって来るとは夢にも思いませんでした。
ちなみに英語は話せませんよ。
なので、今でも一番緊張するのは入国審査の抜き打ちの質問です。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 3DX PLUS】

通称「サンデラプラス」「デラプラ」。
今度こそ「4」だろ!と思っているプレイヤーの皆さんの期待を裏切り、まさかの「デラックス プラス」。
スーパーロイヤルサルーンGリミテッドみたいな昭和の自動車グレード名化が進みます。
この「プラス」という商品名を付けた後、世の中に「●●プラス」という商品が非常に多くなって来て「俺達は時代の先を行ってたな・・・くくく」と原作湾岸ミッドナイトの北見的に調子に乗っていた時期でもあります。
新規要素の目玉は「日産:GT-R(R35)」ですね、国産のド級マシンを借り出して、取材という名の箱根テストを行ったりしていました。重量級なのに馬力があるので本当に速い!4輪の駆動差も使って行きたい方向にグングン曲がりますからね。「こりゃー反則だよ」って思いました。
「デラプラ」の一番のトピックスといえば!初のワールドチャンピオンシップ開催!
世界の強者が一堂に会するという奇跡の瞬間でした。
4速車の「トヨタ:アリスト」での国内大会の勝ち上がりや、海外勢のプレイスタイルの違い等、ドラマがたくさん生まれました。
この頃は同時に他社ゲーム機が新筐体で液晶モニターとICカード化が始まって来た頃で、さすがに640×480の解像度のブラウン管では厳しいー!と悶絶していました。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 4】

通称「マキシ4」。
ついに新筐体、ネットワーク対応、バナパスポートカード化の全盛りで登場したマキシ4です。
筐体デザインも、まぁデザイナーに「左右の輪っかはBMWのイカリング(※)みたいにするんじゃ!」「カッコ悪いのは禁止!」とコスト度外視で指示出していました。
本物のBMWヘッドライトを中古で買ってきて分解したりと楽しかったですね。
なんせ旧筐体も長く使って来たので、この筐体も長く使う事を考えて、とにかく1番かっこ良くしておこうとデザインも設計も頑張りました。

※・・・BMWの正式名称は「ANGEL EYE」です。

あと! ここで忘れてはいけないのが「磁気カードからのデータ引継ぎ」です。他社のゲーム機ではICカードの移行に伴いデータ引継ぎを行わないという判断が主流の中、湾岸マキシでは「走り続けてきた愛車を捨てる?そんな事できる訳ないだろ――――ッ」と原作的な感じでコストダウンを迫る上層部の意見を突っぱね、湾岸ターミナルに磁気カード装置を搭載しプレイヤーの皆さんが何枚も更新してきたチューニングカードをバナパスポートカードに引き継げるようにしました。
「今も磁気カードの頃から走り続けてますよ」と言われると、頑張って引継ぎ仕様を入れて良かったなと今でも思います。

マキシマムレイブは初の単独イベントで会場借りて行いました。
湾岸マキシ1の開発スタート時には想像もしなかった晴れ舞台。
過去の開発資料の恥ずかしい展示もありましたね・・・テツオ入魂のライオンバスが湾岸マキシに出る日は来るんでしょうか???

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 5】

通称「マキシ5」。
マキシ5になってくると、世代交代の準備も開始し始めてましたね。この辺りで未来研通信でも音楽ネタでお馴染みの「ヤマシタ」が中心となって来ます。
この頃、前田は先ほど出てきました「リアルドライブ」とか、「マリオカート アーケードグランプリ デラックス」の対応とかもあってバタバタしてましたね。
そしてそんな中、新入社員で入って来ました「コダマ」に湾岸マキシの広告塔?にすべく、公式HPでの謎の遊び方連載とかも開始してました。
「コダマ」の入社当時に国産自動車が網羅されているような図鑑をドカン!と渡して
「これ覚えて、1年後にテストするから!」と言ったのも思いだします。
まぁ車種知らないで湾岸マキシに関わる事なんてできませんからね、当然です。
今じゃすっかり車種覚えて、屋片より知っているんじゃないですかね。
ちなみに「マツダ:コスモスポーツ」がお気に入りだそうです。渋すぎます。

あとは
当時、セガで『頭文字D Arcade Stage』シリーズのプロデューサーをされていた「新井さん」と「最近ドライブゲームが少なくなっちゃったなぁ、もっとドライブゲームを盛り上げようぜ!」と企画したのが2タイトル合同企画の「激走祭」。
世間的にはライバル機種だし仲が悪いんじゃないの?と思われている事が多いですが、初代の「小山P」の頃からセガドライブゲーム開発チームとは交流があるんですよね。
なので「新井さん」との関係も険悪じゃないですよ。一緒にステージに立ったのを見てそう思った人も多かったんじゃないかと。

新筐体はLEDのカラーチェンジでイメージを変える事が出来るようにしましたので、
この回ではイエローですね。この方法もいろいろなゲーム機にも応用されましたので「ちょっと先行った感」ありました。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 5DX】

通称「ゴデラ」。 今度は「6」かと思ったら、また「デラックス」。テーマカラーは「紫」。 外車の追加が目立つようになってきた頃ですね、前田も好きな「BMW:M3」や「BMW:M1」が入ってきたりして車種知識が非常に広く求められる様になって来ました。 いろいろな場所でリアルイベントを開催していましたが、それでも行ける場所や回数には限界があり、全国で同じように楽しめるようにオンラインイベントをイロイロ強化して行ったのが「5DX」ですね。 イロイロご褒美アイテムが増えてしまったのでデザイナーの「ヒラノマ」「タキモト」には迷惑かけました。

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ドンドン増える車種とエアロパーツ、ご褒美アイテム数に対応してくれた、ヒラノマとタキモトには感謝しかないですね。

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【湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 5DX PLUS】

通称「ゴデラプラス」。
多くの人に「やっぱりか!」と言われた「プラス」。
そうです、「デラックス」が出たら「プラス」が付いてくるのが湾岸マキシのルール!
ついに、前田の野望であった「ホンダ」が参戦しました。
先日のワールドチャンピオンシップの最後に話をさせてもらった時に「竹中」が言っていましたが、昔から「頭●字Dではホンダが選べるのに、なんで湾岸マキシでは入っていないんですか?」とホントによく言われたんですよ。
前田は実車で「プレリュード Type-S(BB6)」「インテグラ Type-R(DC5)」「S2000 Type-S(AP2)」と買っているぐらいのホンダ好きなので、「一番入れたいのは俺だ―――ッ」って、良く開発チーム内では言っていましたね。本当に長年の夢がやっと叶った感じです。

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時代も変わり文章から動画へ、イロイロな新しいチャレンジもしましたね。
文章を覚えるのが苦手な前田には「こりゃ、出来ないな」って思います。

そして、先日開催された「日本最速王座決定戦2018」「World Championship 2018」。
まさに湾岸マキシの集大成の大会でした。
自分達が名も無きドライブゲームのチャレンジャーとして「湾岸マキシ1」を開発し、それが世界中のプレイヤーに愛されて広がり、その仲間たちが集う。
最初の頃は本当に大変な開発でしたが、こんな素敵な事に関われた事は本当に良かったと思います。

これで「前田」「竹中」も抜け、最初からかかわっていたメンバーは居なくなってしまいますが、「屋片」を中心とした新しいメンバー達が自分達には無い新しい視点で湾岸マキシを進化させて行ってくれると思いますので、応援をよろしくお願いいたします。

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(ヤヘンと書いてヤカタです)

で、
そんな「屋片」の入魂の新作「湾岸ミッドナイトMAXIMUNTUNE6」が明日から稼働開始します!!

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で、
昔からのプレイヤーならわかると思いますが、前田の野望の最後の1台。
最後の最後に「日産:レパード」を追加しました。
これで、入れたかった車種をすべて入れる事が出来ました。

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なので、
こんな前田の野望対戦も可能になりました。

「湾岸ミッドナイトMAXIMUNTUNE6」
是非、皆さん楽しんでください!!

14年間本当にありがとうございました!