歴代プロデューサーからのメッセージ

前田和宏

3代目プロデューサーの前田です

湾岸マキシも10周年、本当に皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
数少ない「湾岸マキシ1」からの連続開発参加者なので、本当に皆さんと共に走り続けた10年間、まさに「まだ走っていたのか 湾岸を・・・」のブラックバードですね。

3代目と言えば、世の中では「家業を潰すも伸ばすも3代目」という話も良く聞きますが、まさに立ち上げた初代、初代の大変さを見て伸ばす2代目、そしてその上に大きく乗せられるか、道楽で潰すかが3代目なのでイロイロな意味でプレッシャーも多かったです。
とにかく「努力発展」、新規メンバーを追加しながら皆さんに喜んでもらう様にどうしたら良いかを日々考えて来た10年でした。

まさに10年分の思い出がある訳ですが、その中でも最初の「湾岸マキシ1」と「湾岸マキシ2」のロケテストは思い出深いです。
「湾岸マキシ1」は、まさに最初の最初なので緊張してプレイしている皆さんを見ていました。何度も繰り返してくれる方とかが居るとホントに拝みたくなるぐらい感謝でしたね。
(初代の小山Pが書いていたように誇張した背景表現とかもチャレンジでした)

で、
「湾岸マキシ2」のロケテストが何で印象深いかというと、「2」というのは「1」のプレイヤーの皆さんに“良くなった”と思ってもらわないといけないシリーズ物の宿命を初めて味わう瞬間だったんです。
まさかこの後、「3」「3DX」「3DX PLUS」「4」「5」と、この宿命が長く続くなんて、この時は考えもしていない訳ですが・・・。

ストーリーモードは原作の流れを取り入れ大幅改良、BGMも新曲、新コース「箱根」、4人乱入対戦、新モード「10人抜き」・・・あれ?10人抜きって、消えましたね・・・そういえば。
皆さんが楽しんでくれるのだろうか・・・、「やっぱ頭●字Dの方が良い」とか言わないだろうか・・・正直不安でした。
なので「湾岸マキシ2」の選択画面の「Rival And Course Select」が、実は一番思い出深い曲です。

3代目期間ならではのプロデューサー業務と言えば「海外イベント」ですね。
今までには考えられなかった「世界大会」や「各国での大会」「店舗イベント」等を実施し世界のプレイヤーの皆さんと直接交流する事が出来ました。
香港、台湾、シンガポール、中国、マレーシ ア、フィリピン、インドネシアとプロジェクトメンバーと共にまわり、極秘に?各地のゲームンセンターにも出向いて、国や地区によるプレイスタイルの違いに驚き、乱入対戦をしたら箱根に連れて行かれ惨敗し、時には正体がばれてサインしたりや写真を一緒に撮影したりもしました。
各国のプレイヤー共通しているのは「湾岸マキシが大好き」という事ですね。本当にありが とうございます。

10年も続いていますから、きっと社会人なったプレイヤーも世界中に居ると思います。 飲み会の席とかで
「昔、ゲーセンに“湾岸マキシ”ってのがあってさー、4人対戦が熱かったのヨ」
「そうそう、ドレスアップのゲージが最後伸びなくてキツかったよな」
「昔は磁気カードでペラペラでさぁ」
「俺の頃はフルチューンは820馬力だったよ」
なんて話をしてほしいです。
“湾岸マキシ”が皆さんの楽しい思い出になって、ゼビウスやパックマンの様に長く心に残り続けてくれたら嬉しく思います。

湾岸マキシも、新しい楽しさを模索しつつ日々進化していきますので
ぜひ期待していてください!!