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未来研通信

第50回

2017.12.13

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MUNEKATA

逆パワステ -episode II-

むねかたです。

前回の、「ステアリングが強く戻される仕組み」ですが、せっかくなのでもうちょっと引っ張ってみましょ。今回は、前回ざっくり話した「制御の仕組み」について少し砕いて説明しましょうか。

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モーターを回す回路を大まかに図にしてみました。電源とモーターの間には、回路をON/OFFするスイッチ1~4があります。(実際はスイッチではなくMOS-FETと呼ばれる半導体です) モーターをどちらに回すかは、スイッチ1と4をONにするか、スイッチ2と3をONにするかで切り替えます。

モーターには、ステアリング角度を検知するセンサーがついています。角度が中央からどれだけずれているかを読み取り、ずれの大きさに応じてより強く中央に戻るように、モーターを回す力(トルク)を制御するわけです。

ところで、モーターが発するトルクって、どうやって知るんでしょう? モーターが発するトルクは、モーターに流れる電流の大きさによって決まります。ですので、電流センサーでその大きさを検知することで、間接的にモーターの発するトルクを推定することができるのです。

ステアリングの角度センサーとモーターの電流センサーの値を読み取り、発生させたいトルクになるように、スイッチ1~4を高速にON/OFFさせてモーターを回すわけです。ここでも、LEDの時に説明したPWMという手法を使っているわけですね。

こう書くとあっさりしていて大して難しいことしていないように思われますが、これがなかなか大変なんですよ。ハイ。

と、大変さをアピールしたところで、また次回お会いしましょう。ではー。

[シン・S130Zを湾岸マキシシリーズに登場させよう!のコーナー]

先日、北関東の海沿いのほうでお祭りがあったので行ってきました。イベント会場はもちろん、近隣の商店街や埠頭の出店も大変なにぎわいで楽しかったです。あんこう鍋おいしうございました。

で、もちろん我が愛車S130Zで行ったんですが、駐車場に止めたところ、なんとすぐ近くに同じS130Zが止まっていたんですよ!それもたいへん「愛」にあふれたカラーリングとステッカーでドレスアップされておりました。オーナーの前のめりな姿勢が伝わってきて、なんだかこちらも大変うれしくなってしまいました。それと同時に、「実はS130Zのオーナーって意外と身近にいるんじゃね?」という疑問がもたげてきたのです。

というわけで、親愛なる読者の皆様の中で、「実は俺もS130Zに乗っているんだぜ!」という方はいらっしゃいませんか?もしいらっしゃいましたら「俺様の愛車を湾岸マキシに出してくれー」とご意見箱に送ってください!

きっと「あれ、S130Zって思っていた以上に走ってる?!んじゃ仕様切らないと!!」となることに違いない(前回と同じ締めかよ?!