image

未来研通信

第47回

2020.12.16

figure

MUNEKATA

暖機運転

むねかたです。すっかり寒くなって来た今日この頃ですが、親愛なる読者の皆様いかがお過ごしでしょうか。

いつもと違う生活となってしまった2020年。スポーツイベントもスケジュールを後ろ倒しへと変更を強いられてしまい、モータースポーツも、年初には予定していなかった寒い時期にレースを行うこととなってしまいました。

 

これによって、例年とは違う状態での走行を強いられることとなり、想定外の番狂わせが起こる事態となりました。気温や路面温度の低下により、タイヤが冷えてグリップしなくなったのです。そのため普段ならスタートでぶっちぎりのトップチームがなかなか集団から抜け出せなくなったり、トップの選手がタイヤ交換後ピットアウトしてそのまままっすぐ壁にドン!なんてことが起こりました。

レースで使用されるようなタイヤは高温状態で粘着力を持ち、それによって貼りつくように路面をとらえます。温度が低いと粘着力が出ず(大げさに言うとカチカチになる)加速も減速も旋回もできなくなってしまうわけです。そのため通常はレーススタート前にタイヤウオーマーを使ったり、フォーメーションラップで左右に旋回してタイヤをこじったりして、タイヤを適切な温度まで温めるのですが、それでも適切な温度までは上がらなかったようです。

さて、「超リアルなレーシングゲーム」を標榜する(いつから?!)湾岸マキシシリーズですが、さすがに温度のパラメーターは入っていないので、季節や部屋の温度を気にしてセッティングを換える必要はありません。

ですが、実はゲームプレイ以外で温度低下の影響を払しょくすることを行っています。電源投入直後、起動チェックの時にゲーム機が自動的にステアリングを左右に回し、その後右いっぱいに回した状態をしばらく保ちます。実はこの時、ステアリング反力基板のセンサーに最大限の電流を流し、センサーの温度を適切な温度まで上げているのです。

これを行わないと、お店の開店直後のまだ部屋が温まっていない状態としばらくたって温まった状態とで、「あれ、なんかステアリングの感覚違くね?」なんてことが起こってしまうわけです。適切な動作状態にするには、機械も電子部品も「暖機運転」が必要というわけですね。

それでは、また次回お会いしましょう。ではー

あ、我らが愛車のS130Zは無事復活しました。わ〜い!

image