未来研通信

第89回

2026.02.25

munekata

MUNEKATA

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むねかたです。

先日のことなのですが、我々旧車乗りを大混乱に陥れる発表がありました。

なんと! L28エンジンをツインカム24バルブに改造するキットが発売されるんだそうです!
いやー令和のこの時代に昭和のエンジンの改造パーツ、しかもエンジンヘッドなんてふつうのパーツショップじゃ作れませんよ。商売として採算は合うのか?とか余計な心配をしてしまうのですが、ここはメーカーの英断に最大限の敬意を図りつつ、素直に喜んでおきましょう。

ところでこのエンジンヘッド、元のL型から何が変わるのか、というと、
1)ターンフローからクロスフローに
2)1気筒当たりのバルブ数が2バルブから4バルブに
それぞれ変わります。

ターンフローとクロスフローの説明図

ターンフローはエンジンの排気が吸気方向に、クロスフローは吸気と反対方向に流れます。ターンフローの場合、排気の熱が吸気側に伝わってしまい、吸入効率が下がったりガソリンが過熱されて流れなくなる(パーコレーション)という弱点があります。クロスフローによってこの弱点が払しょくできるわけです。

バルブ数の説明図

シリンダーの吸排気を効率よく行うには、吸排気バルブの大きさをなるべく大きくとる必要があるのですが、構造上バルブ形状は円形に限定されます。その場合、バルブ数を吸排気1バルブずつよりも2バルブずつのほうが、より広い面積が取れるわけです。(本当は吸気バルブのほうが排気バルブよりも大きいのですが、簡略化のため同じ大きさにしています)

L型エンジンは言わずと知れた「悪魔のZ」のエンジンでもあるわけですが、このヘッドに変えたらどんなことになってしまうんでしょうか。また新たな妄想が広がりますね。

それではまた次回お会いしましょう。ではー。