第56回
2025/06/11
MUNEKATA
むねかたです。
突然ですが、エンジンの音って何が決め手になって決まるんでしょうね。エンジン形式と音の関係をちょっと探ってみましょう。
まずシリンダー一個の場合を考えてみましょう。図の縦の目盛はクランクシャフトの回転数を表していて、縦線と縦線の間でクランクシャフトが1回転します。4ストロークのエンジンは2回転で1回爆発するのでこんな感じで表されます。あ、このアイコンは爆発の火花と煙を模してます。
クランクシャフトが2回転ごとに1回「ドン」と押される感じで回るので、このまま車に搭載するには使いづらいです。使いやすくするにはこの「ドン」をまんべんなくつながるようにするのが一番効果的で、そのためにはシリンダーを増やすことになるのですが、その分エンジンが大きくなってコストもかかります。
SR20や3S-G、4G63などの直列4気筒はこんな感じ。2回転で4回爆発します。
L28やRB26、2JZなどの直列6気筒だとこんな感じで、2回転で6回爆発します。だいぶエンジン音がつながってきましたね。実際にトルクの変動も少なくなって4気筒より振動は少ない印象です。
こんな感じでどんどんシリンダー数を増やしていくとよりスムーズになるのでしょうが、これ以上直列にシリンダーを並べると、エンジン長が長くなり扱いづらくなるので自動車では使用されません。半分のシリンダーを別の列に並べるV型といわれる配置が一般的に使われます。
VG30やC30AなどのV6ですと、片バンク3気筒の爆発タイミングは240°ごとになります。残り3気筒のタイミングをその間に割り振ることで、直列6気筒のスムーズさと横置きにも使える取り回しの良さを実現させているのです。あ、別のバンクから鳴っていることを表すために色を変えてます。音ですか?き、きっと片方の燃調があってなくてノッキング気味なんですよハハハ
「崇めよ!」でおなじみV8はこんな感じ
V12となると音の切れ目がほとんどわかりません。連打〜って感じですね(もはや隠す気なし)
ちなみに水平対向4気筒はこんな感じ。右右左左って感じになるんですね。
また、ロータリーエンジンは1回転で1回の爆発です。13Bは2つのローターを180°位相をずらして動いています。
このほかにも吸排気管の影響などでエンジン音が決まってくるわけなんですが、「湾岸マキシ」のエンジン音はエンジン形式を反映させて作成されています。「湾岸マキシ」の愛車のエンジン形式を調べて「あ、このエンジンだからこんな感じの音なのね」と思っていただけたらなーと思います。
それではまた次回お会いしましょう。ではー